感染症発生情報(1類 2類 3類 4類 5類)とは何?5類に下がったらどうなる?

 先日新型コロナウイルスが5類に引き下げられました。

そのことを踏まえて今回は感染発生情報に指定されている感染症について取り上げます。

【感染発生情報とは?】

感染症の危険性を5段階に分けたもので感染発生情報は1類~5類まであります。

その中には食中毒といわれる腸管出血性大腸菌感染症O157)や今はあまり感染者がいなくなった結核など様々な感染症が入っています。

https://www.city.akashi.lg.jp/hokensyo/h-yobou/kansen/images/kansensyo_ruikei.png

【1類・2類に含まれる感染症

1類に含まれる感染症はアフリカ大陸で初めて発生したエボラ出血熱、ヨーロッパで大流行し黒死病となずけられたペスト菌

日本でも感染者がいたとても感染力の強い天然痘(痘そう)

ダニによって媒介するクリミア・コンゴ出血熱、ネズミの持つ菌によって感染する南米出血熱などが入っています。

2類には昔の日本では一番死亡者数が多かった結核

一時的に流行したSARSやMERSいまだ感染者が増えている新型コロナウイルス(今は5類引き下げ)

卵の値段高騰の原因の一つであり人にはまれに感染するとされている致死率53%の鳥インフルエンザ

のどが腫れて呼吸ができなくなったり不整脈を起こす可能性があるジフテリア等がはいっています。

【3類に含まれる感染症

3類に含まれる感染症は生肉(きちんと処理されていないものや、加熱用の肉)を食べたときに感染する食中毒で有名な腸管出血性大腸菌感染症O157)や江戸時代や明治時代に流行した水(汚染水)を媒介して感染するコレラ(O139)

牡蠣や二枚貝によって感染し感染者の排泄物によって感染する場合もある腸チフス、腸チフスと同じ症状でサルモネラ属の菌であるパラチフス

保菌者の排泄物や菌を持つハエや水を媒介して感染する細菌性赤痢菌などがあります(赤痢菌には細菌性とアメーバ赤痢があるまた赤痢菌にも種類があり症状や媒体が異なる)

【4類に含まれる感染症

4類に含まれる感染症は数が多いためその中のいくつかを取り上げさせていただきます

土壌中に長期生存することができたり、無治療では致死率90%で傷口から感染したり感染した家畜の肉を食べることで感染する炭疽菌かつては危険な菌であるためテロや戦争で生物兵器として使われた歴史があったりします。

蚊を媒体とし蚊に刺されることによって感染するデング熱はデング出血熱を引き起こすことがあり出血熱を発症してしまうと致死率が40%~50%まで上がってしまいます。アフリカや南米、地中海東部などの熱帯・亜熱帯地域では菌を持つ蚊が媒介している可能性が高いです。

致死率がほぼ100%であり今ではワクチンにより日本では感染の心配がなくなった狂犬病ですが、狂犬病にかかってしまった犬は狂躁時には見境なく様々な人やものに噛みつき、噛みつかれたり引っかかれたりした人は狂犬病にかかってしまうという恐ろしい感染症も入っています。狂犬病の心配がない国はノルウェースウェーデンアイスランド、イギリス、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランド、台湾、日本、グアム、ハワイ、フィジー諸島のみとなっておりかなり少ないです。

1000円札でおなじみ野口英世が発見したとされる黄熱病も入っています。黄熱は蚊を媒体として蚊に刺されることによって感染します。今現在、日本では感染者は第二次世界大戦後国内では出ていません。しかし南米やアフリカでは菌を運ぶ蚊が媒介しており感染する可能性があります。

赤ちゃん(生後1歳以下)にはちみつを食べさせてはいけないといわれる原因であるボツリヌス菌も4類にはいっています。ボツリヌス菌は熱に強く一度体内に入って増殖されてしまうと毒素を生みだしながら増殖するためとても危険です。人間の腸内細菌がボツリヌス菌に勝ってしまうため大人は発症することは稀です。

【5類に含まれる感染症

5類に含まれる感染症性感染症である梅毒やAIDSそして新型コロナウイルスが5類に引き下がり入っています。また子供がかかりやすいはしかと呼ばれる麻疹やそれに似る感染症で3日はしかと呼ばれる風疹冬に爆発的に感染者が増える季節性インフルエンザや血液感染をし倦怠感や黄疸がおこるB型肝炎や罹ってしまうとトイレから出られなくなる感染性胃腸炎などが入っています。

【まとめ】

今回取り上げた感染症の中にも知っているまた罹ってしまったことがあるという人がいると思います。感染症は自分一人でなく家族、パートナー、そして他人にも被害を及ぼす可能性がある恐ろしい病気です皆さんは感染症に罹患しないよう手洗いうがいを心掛け生活しましょう。